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子どもの大学費用、5匹の猫、そしてコロナ。FPの私が家計を作り直した話

  • 執筆者の写真: YUKI
    YUKI
  • 5月17日
  • 読了時間: 4分

「稼げばいい」が通用しなくなった日



「ちゃんと働いているのに、なぜかお金が不安」 40代になってから、そんな理由のない焦りで夜中にパチッと目が覚めることが増えました。

営業職としてそれなりに稼ぎ、2人の子どもを育て、気づけば5匹の猫と暮らす日々。 「まあ、人生なんとかなるでしょ」 40代前半まで、家計も心もそれなりにタフだった私が信じて疑わなかったこの言葉は、「コロナ禍」と「息子たちの進路」、そして「猫」という3つの現実によって、音を立てて崩れ去ることになります。

これは、どんぶり勘定だった私が、家計を根本から「仕組み化」することになった、冷や汗まみれの記録です。


1. 「私立進学校」を選ばなかった次男の誤算

始まりは、次男の高校受験でした。 強豪校で部活に打ち込みたい彼は、周囲の「有名私立進学校へ進むべき」という大反対を押し切り、公立高校を選択しました。

親である私は、せっかくの合格を少しもったいないと思いつつも、周囲には「あの子には必死についていく進学校の勉強は向いていない」「公立でトップを取って、大学の指定校推薦枠を狙ったほうがいい」と理解を求めました。

けれど、本音を言えば、心のどこかで思いきりホッとしていたのです。 「よし、これで私立の高い学費が浮いた」と。

しかし、浮いたはずの資金は、意外な形で行き先を変えることになります。 「公立だから大丈夫」という油断から、日々の財布のひもが、少しずつ、けれど確実に緩んでしまっていたのです。


2. 癒やしの代償は「100万円」

時はコロナ禍。誰かしらが日中も在宅で家にいる。 「今なら、子猫をしっかり育てられるかも」

そう思って迎えたマンチカンから始まり、気づけば保護猫たちとの縁が次々と繋がり、我が家は4匹(現在は5匹)の猫がともに暮らす大所帯になっていました。

ところが、3番目に迎えた黒猫が、突然の大病を患います。 命を救うために奔走し、かかった治療費は、なんと総額100万円超え。

「命が助かればいい。お金はまた私が稼げばいいんだから」 自分に強く言い聞かせ、支払いを済ませました。元気になった猫の姿に代えられるものなんて、何ひとつありません。

けれど、3ヶ月間、病院の窓口に行くたびに引かれる大きな薬代に、私の手は本気で震えていました。この時はまだ、数年後にやってくる「本当のダブルパンチ」を予想だにしていなかったのです。


3. 「2週間以内に振り込んでください」という絶望

時は流れ、長男が大学2年、次男が高校3年の秋。 次男の努力が実を結び、狙い通り大学の「推薦合格」が決まったその瞬間、我が家は歓喜に包まれました。

しかし、その影から音もなく現れたのは、合格通知とともに封入された一通の振込依頼書でした。

「入学手続き締切:2週間以内」

子どもが生まれた直後から加入し、ずーっと我が家の安心材料だった「学資保険」。 これで大丈夫、と慌てて証券を引っ張り出すと、血の気が引きました。

満期が、年明け(1月)になっている。

大学合格用に用意していたのに、一番最初のお金が必要な「秋の推薦入試」には間に合わない。 時はコロナ禍。金融機関の手続きにも通常より時間がかかっていると聞き、慌てて解約手続きの連絡を入れ、「解約返戻金はいつ振り込まれるのか」と、毎日冷や汗を流しながら銀行の残高画面を確認していました。

「あの時、猫の治療費で消えた100万があれば……」 「塾代も、思いのほかかかったな……」 「というか、公立高校で浮いたはずのお金は、一体どこに消えたの?」

手元キャッシュ(現金)の甘さを痛感しました。すぐに動かせる「防衛資金」は、絶対に必要だったのです。

さらに追い打ちをかけるのが、2人が同時に大学生として重なる「魔の期間」でした。 毎月の学費を均すと、出ていくお金は月15万円を超える。

住宅ローン、猫たちの食費、そして容赦なく届く学費の振込用紙。 「足りなければ、また稼げばいい」 そんな私の脳筋的な根性論が、物理的な「数字」という壁の前に、木っ端微塵に叩きのめされた瞬間でした。

「もっと早く、ちゃんと仕組みを作っておけばよかった」


4. 後悔を「武器」に変えて

そこから、私の戦いが始まりました。

その場しのぎのやりくりをしていた過去を、完全に捨てました。 そして、仕事で学んできた法人向けの「管理会計」や「マネジメント」の視点を、初めて本気で、自分の家計に全投入したのです。

アナログでこれまでの使い道をすべて洗い出し、Excelを叩き、自分の思考の癖を分析しました。そうして生まれたのが、「意志の力や根性に頼らず、数字が自動で整う家計管理ツール」です。

今、私はようやく、本当の意味で「なんとかなった」と言えるようになりました。 それは根拠のない自信ではなく、自分の手の中に、現実を動かす「仕組み(ツール)」があるからです。

かつての私のように、仕事に、育児に、猫(家族)に全力で駆け抜けていて、 「でも、なんだかお金が不安」 と夜中に目が覚めてしまうあなたへ。

私がたくさんの失敗と冷や汗から作り上げた「武器」を、次はあなたに手渡したい。 そんな思いで、このブログとツール作成を始めます。


これから、どうぞよろしくお願いします。



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