『経験』という圧倒的な力の前で、何を積み重ねていくのか。
- YUKI

- 5 日前
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noteで運営している仮想FP猫カフェ「ねこや」の物語の中で、ひとつの葛藤を描きました。
若きFPが、40代のお客さまから言われた一言。 「あなたには、わからないと思うの。子育ても、親の介護も、更年期も……まだ経験していないでしょう?」
対人支援の仕事、特に人生のお金や生き方に深く関わる仕事において、「歳を重ねた分の経験」には圧倒的な力があります。それは紛れもない事実です。
私自身の過去を振り返っても、やはり若さゆえに、頼りなさや言葉の重みが足りなくて、悔しい思いをしたことや、仕事を逃してしまったことはたくさんありました。経験という名の、高く、分厚い壁。
いつの間にか年月が経ち、今、お客さまから自然と信頼を得られるようになりました。
けれど――。
だからと言って、自分の家庭のことや、自分の人生を切り売りして共感を買っているわけではありません。
何のために血の滲むような思いで学んできたのか。
経験の有無という壁を前に、誰にも負けないくらい必死に積み重ねてきたもの。
それは、徹底的な商品知識であり、業界知識であり、その周辺にある数えきれないほどの情報です。 目の前の一人のお客さまのために、裏で何通りも、何十通りも考えるプランニングの数々です。
そして何より、「この選択をしたあとにはどんな景色が広がっているだろうか」という、極限までリアルにイメージを膨らませるナラティブ(物語)の力。
自分の実体験という、たった1つのサンプルに頼るのではない。 まだ見ぬ無数の人生のグラデーションを想像し、頭の中にいくつもの、何百もの引き出しを作り続けること。
実体験としての「経験」とは違う。けれど、プロフェッショナルとして圧倒的な執念で積み重ねてきたその引き出しの数こそが、言葉の重みを作ります。
今、自分の引き出しを必死に増やそうと前を向いている若きプロフェッショナルたちが、走り、時には立ち止まり、考え、悩み、それこそが引き出しを増やしているのだと思います。
どうか、心折れずに。



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